『366日』(HY、2008)
カラオケで歌の上手い後輩が歌っていて久しぶりに聞いた曲です。
正直なところ、小学生で聴いたときはあんまりいい曲だと思ってなくて、HYという歌手も薄っすらとしか覚えていませんでした。
いい年になって聴くと染みる曲で、酔っぱらって北千住の汚いカラオケボックスに後輩と二人で居るシチュエーションにもかかわらず、泣きかけてしまいました。薄いハイボールを一気に飲み干し、電話で追加注文をすることでごまかしたのですが、危ないところでした。
Daseinとして時を積み重ねて生きていくうちに、匂いや味・景色や風で過去の感覚が鮮明に思い出されることも増えてくる。過去に苦くつらいと思った感情も、レモンピールのように楽しめる年ごろになってくる。
色々と過去の思い出を引っ張りだして、舌の上で転がした大雨の日のカラオケでした。
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怖いくらい覚えているの あなたの匂いや しぐさや 全てを
おかしいでしょう?そう言って笑ってよ
別れているのにあなたのことばかり
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